【実際のフローと経験談】全国通訳案内士の健康診断書について【費用など】
こんにちは、ねこじまです!
この度、通訳案内士試験(英語)に受かった!の・・・ですが・・・
実は、県への申請にすっごく時間をとられました。
申請期間うんぬんではなく「何をどこでやればいいかよくわからないから調べる」時間です。
とくに煩わしかったのが「健康診断書の提出」
これ、よくわからなかったので前例を参考にしたかったのですが、ネットの情報がすごく少なかったんですよね。
なので、同じような方の参考になればとここに書き記しておくことにしました!少しでも参考にしてもらえたら幸いです。
そもそも!都道府県への申請の必要性
もしも通訳案内士業をするのなら、届出が必要となります。
全国通訳案内士試験に合格したのち、自らが居住する都道府県に全国通訳案内士として登録をする必要があります。埼玉県内に在住の全国通訳案内士の方は、埼玉県観光課に登録申請をしてください。登録を受けずに「全国通訳案内士」又はこれに類似する名称を用いて通訳案内を行うと、30万円以下の罰金に処せられます。
ただし通訳案内士業をしない場合(資格保持をしているだけの場合)別に申請しなくても大丈夫なはずです。たぶん。
実際、知人の資格保持者も「行政案件などやりたいわけではないし、申請していない」と言っていました。
私も、今すぐ通訳案内士として働くことになるわけではないので、正直、お金を払ってまで県への申請をするか悩みました。
ですが、
- いつか精神の健康状態等が代わり「もう私、一生申請できない」とならないために、圧倒的に健康な今!しておくべきかと考えた
- 「登録申請後に発行される免許証?を持っていると、博物館や美術館等の割引が受けられる」と風の噂で聞いた
というような理由から、申請に踏み切りました。
※実際に都道府県への登録申請をしたメリットが出てきたら、またブログで記事を書こうとおもうのですが!一応、今のところはそんな理由です。
申請に必要な「健康診断書」とは?
都道府県HPの説明だとよくわからない件
都道府県への申請に必要なものは、「埼玉県 通訳案内士 申請」等、自分の居住地域の名前でググると出てくるのですが
その中のひとつ「健康診断書」が、よくわからなくて困りました。
説明としては
医師法(昭和23年法律第201号)による医師免許 の交付を受けた者による健康診断(署名・捺印) で、3か月以内に発行したもの。精神機能障害の有無等の記載のあるもの。
こんな風に書いてあります。
が、これを読んでも「どの医者でどうすれば取得できるのか」全くわからないですよね。
医者に電話して問い合わせてみた(ら、向こうも知らなかった)
とりあいず、医院の受付なんかに「通訳案内士申請のための健康診断がしたい」って連絡すれば、向こうが色々わかってるのではないか?
・・・と思い、連絡したのですが
数件かけても「??」という反応をされ、なんだか自分が変な客(患者)のような気がしてきて、悲しくなりました(笑)
下記が、私が問い合わせの電話をした際の医院の反応?対応?です。
▼1軒目の心療内科
「資格名なんでしたっけ、ちょっと調べますね。」
「対応してるかどうか、ちょっと院長に聞いてみます。」
「ごめんなさい。うちではやってないとのことでした。」
▼2軒目の心療内科
「対応してるかどうか、ちょっと確認します。」
「健康診断ってどういうものですか?精神障害の有無についてはうちで診断書出せるみたいなんですけど、普通の健康診断はできないんですが…。」
(私の心の声:私も知らないよ〜)
「診断書、当院で発行となると5000円になるんですが、そちらは大丈夫ですか?」
(私:「ごめんなさい!ちょっと調べ不足なので、もう少し調べて考えてみます」)
思ったより金額が高かったのと、そもそもどんな健康診断が必要かわからなかったので、ここでは一旦予約をしませんでした。
というか、ここまで読んでいただくとわかるように、
そうなのです、医院側もこの健康診断については何も把握しておらず
お医者さん(の受付)側に、こちらが詳しく説明しないとわかってもらえないようなもののようなのです。
健康診断書のフォーマットを確認する
予約の際に、医院に説明できるくらい健康診断の詳細を説明する必要があると悟った私は
再度、県のHPを参照してみました。すると
健康診断書(参考様式)
※必ずしもこの様式である必要はありません。医療機関で発行する健康診断書でかまいません。
というPDFリンクが載っていました。
そして中を確認すると「え!健康診断ってこんな簡単でいいの?」というくらい、簡素な参考フォーマットが載っていたのでした。
こちら、(都道府県によって違いがあるのか等わからないのですが)すっごくシンプルな、こんなもので良いそうです。びっくり。
再度、医者に数件電話
「この内容では、まさしく心療内科なのだろうな〜」と、改めて近所の心療内科をピックアップし、電話をしました。
(上記に載せた2件目の医院は、私の滞在先が変わって遠くなったため、諦めました。)
▼3軒目の心療内科
私「すみません、こういった診断に対応してるかの問い合わせの電話なのですが。通訳案内士という国家資格の申請時に、健康診断が必要でして。"精神機能障害の有無"というような項目にチェックをしていただいて、医師のお名前等いただくような診断で、他の内科診断とかはないのですが。もうフォーマットは印刷して持っていくのですが、そういった診断への対応ってしていただいてますか?」
(↑もう詳細を把握したから饒舌なわたし笑)
受付「院長に確認します。ちょっと今すぐ確認できないので、折り返し電話しますね。」
↓
しかし結局・・・
受付「ごめんなさい。うちでは対応が難しいということでした。」
(私の心の声:フォーマット持参でもだめなんかい〜)
▼4軒目の心療内科(武蔵浦和メンタルクリニック)
私「すみません、こういった診断に対応してるかの問い合わせの電話なのですが・・・(以降、上記と同じ)」
受付「はい。大丈夫ですよ!ただ、診察代(保険適用で)2300円と、診断書発行代5500円かかりますが大丈夫ですか?」
私「フォーマット持参しても、診断書の発行代って、5500円かかってしまうんですかね・・・?」
受付「はい。そうなんです。」
(私の心の声:高いけど、前にかけたときもそんくらいの値段言われたから、これが相場なのかな。)
私「はい、大丈夫です。予約お願いします。」
ということで、4件目にしてやっと予約が取れたのでした!はあ〜
予約がとれてほっとはしていたものの、「ただチェックボックスにチェックを入れるだけのあんな簡単な診断に・・・9000円・・・」という部分に、ちょっとしたやるせなさは感じていました。
しかし、さらに続きがあります。
近所の内科が1500円で対応してくれた
ここまでの顛末を親に雑談として話したところ、母が「〇〇さん(近所の内科)でもやってるんじゃない?ちょっとそのフォーマット持って聞いてくるわ。」とふらりと出かけていきました。
そして「1500円だって〜」の声とともに戻ってきました。
いやあ、このときほど母がかっこよく見えたことはありません、本当に(笑)
ちなみに、母は交渉したりしたわけではなく、受付に「こういう健康診断ってやってもらえますか?」とフォーマットを見せながら聞いたところ
受付のお姉さんが「この内容だと精神科診断(?)ですね〜〜〜。」と、料金早見表のようなものを見始め、「1500円」と言われたそうでした。
医者によってそんなに違うのですね。びっくり・・・!
実際の健康診断(と言う名のおしゃべり)
そして本日、その内科に診断に行ってきました。
HPに載っていたフォーマットを印刷して持参し、受付へ提出。
医師から呼ばれたあとの実際の「診断」は、なんと3分くらいで終わりました(笑)
要約すると「意思疎通ができるか」というのを、聞かれ、答えるだけでした。
診断が終わると、「公的文書なので封をしますね!」と受付のお姉さんが診断書を封筒に入れてくれたので、無事持って帰ってきました。
おわりに
通訳案内士登録申請のための診断書を発行してくれる医者探しが、思っていた以上に長〜くかかりましたが
結果的には、一瞬で、しかも1500円で、診断を済ませられて、本当によかったです。(あの一瞬の健康診断に9000円かかってたら、さすがにやるせなかったです笑)
ということで、私がこれから健康診断を受けるみなさんに言えることは
① まず、都道府県のHPで健康診断書のフォーマットを印刷してしまいましょう
② 近所の内科や診療内科に、フォーマット持参で「精神障害の有無」の診断ができるか問い合わせてみてください
③ もしかしたら数件かけると、安く対応してくれる医院が見つかるかもしれません
ということです!
また、もしよければ、コメント欄などに「この医院は対応してくれた」という具体的なお医者さんの名前なんかを教えていただけたら幸いです。(多分、この記事にたどり着いた方がすごく助かる気がする。)
この記事で、一人でも、同じ煩わしさを抱えた通訳案内士さんが減るといいなあ〜!